12月9日、笠間は今シーズン一番の冷え込みでした。
車の塗装は厳しい環境にさらされています。
夏の猛暑の時には35℃を超え冬はマイナス5℃以下になることも。夏の晴れた日の塗装面は濃色の場合60℃を超えることもあります。
夏は塗りたての塗装の乾燥には高くなりすぎるし冬は気温が低すぎて塗装の乾きが遅い。
そんな環境の中に車はいます。
少し旧めの大切な車のためにガレージか屋根だけの車庫でもいいからほしい。
CLAPSHOTで製作した珈琲の移動販売車の看板を製作しました。
まずはハガキ大の版画デザインを看板のサイズに拡大します。
次に鉛筆でトレーシングペーパーに写し取り、ベースカラーを塗装した鉄のプレートに鉛筆とカーボン紙で転写していきます。
転写した線をデザインカッターで切り取り、はがして色を入れていきます。
色は何色かの色を混ぜて調色して作りますがここで作った色が仕上がり色になるので自分の思い描いているイメージの色になるまでじっくりと取り組みます。
舞台小物として使用される電話機の塗装をしました。
元はグレーの電話機を指定色であるDIC-112のピンクとプッシュボタンをDIC-126で塗装しました。
調色するにあたってDIC-112のピンクのベースカラーになる色が生産中止になってしまってどうしても近づけることができないため塗料メーカーにオーダーをかけてDIC-112は作ってもらいましたが市販されていない色もメーカーにはあるのかな?
バラバラにしてそれぞれのパーツごとに塗装していきますが表のカバーのパーツと本体下側になるパーツは表記を見ると素材が違います。その違いは塗料の吸い込みの違いとして現れました。どちらも同じ回数塗装をしたのに下側パーツは塗料の吸い込みが強くて艶が引けてしまいます。同じクオリティに仕上げるため下側パーツをヒーターで温度を上げて強制乾燥をかけてペーパーで研ぎだして再塗装という工程を2回行い表のパーツと同じクオリティに仕上げました。受話器は針金で持ち手を作って手持ちで塗装します。
プッシュボタンをDIC-126で塗装をして元どおりに組み立てて完成!
このピンクが4kg近く余っていて使う予定がないのでこの色で何かを塗装したい方ぜひご一報ください!
ミラの全塗装をしました。全塗装といってもルーフ部は元の色を残して2トーンに仕上げるため元の色との相性を考えて調色をしました。
何回やっても全塗装はマスキングを剥がした時にどのように見えるかがドキドキですが今回はルーフの色との相性良い色に落ち着いて仕上がりホッとしました。
塗装前で部品を外したミラと全塗装済みのバモスと花屋台カフェ号とただ今移動販売車に改造中でこの後全塗装するアーバンサポーター。年代も車体サイズも排気量も様々な車たちだけどどんな車も仕上げれば楽しく働く車になります!
クラップショットの初代「楽しく働くクルマ」のサニトラ。
サニトラはこれで3台目で全塗装をしてタイヤホイールを変えてFMカセットデッキを付けて仕事に使用していました。
最初のサニトラは荷台に厚めの鉄板でも載せておかないと駆動輪にトラクションがかからないようなA型エンジン搭載で燃料系の針が "E" に向かう速度もスピード感がありました!
看板は銀箔を使い塗装で仕上げました。